ある日、私はふと思いつきで、『 ヒート・ザ・ソウル2 』をクリアして以来手にしていなかったPSPを出してきました。
そして『 どこでもいっしょ 』をセット。
(※どこでもいっしょ→猫や犬などキュートな5種類のキャラクター(ポケピ)からひとつ選び、『 コトバ 』を教えてお話をするゲーム。一番人気のポケピ・トロはCMや情報番組のレギュラーになったので、ご存知の方も多いかと)
そして。
ポケピの名前=ひさにゃ
プレイヤーの名前=びゃくや
に設定してプレイしてみたら、非常に面白いことになりました。
という訳で、『 どこでもいっしょ 』をムリヤリ脳内変換した白緋企画にございます。
文中、実際にひさにゃが喋った内容をもとに再構成しております。以前雑記でちまちまリポートしたものに加え、新たに数個ネタを増やしています。

ダブルパラレルっぽいもの、もしくはアホな内容がお好きでない方はご覧にならないことをお勧めします。
ついてってやるよバッチコーイ☆という方はぐぐっと下にお進みください!














『 いつまでもいっしょ 』
  − sometime, somewhere −



● 今日の出会い
あるところに白哉という青年がおりました。

白哉は貴族の跡継ぎ。将来を約束され、何ひとつとして不自由ない生活を送っています。
ですが時折、何かが自分には足りない、と感じては、ため息をついていました。

ある日、白哉が珍しく流魂街まで足をのばすと、道端にダンボール箱が落ちていました。
横には『 やさしいひと ひろってください 』と書いてあります。
それがいきなり、がたがたと動き出すではありませんか!
白哉がそのダンボールを開けてみると、そこには・・・

白いお耳と白いシッポをつけた、小さな娘さんが入っていました!(←笑うとこです、笑うとこ。一応)


くりっとした大きなおめめで白哉を見上げ、にっこり笑った猫耳シッポの娘さんを、白哉は何も言わず飼う事にしました。
どうやらひとめぼれだったようです。(←ツッコミどころ)

屋敷に連れて帰る訳にもいかず、白哉はポケットマネーでアパートを借り、そこに猫さんを住まわせることにしました。

「お前の名は何と言う」
「ひさにゃといいますニャ。あのね、ひさにゃね、人間になりたいの。人間のコトバ、沢山おぼえたら、ひさにゃも人間になれるかニャ?」
「・・・ああ。なれるとも。私がお前にコトバを教えてやろう」

・・・こうして白哉とひさにゃの物語は始まったのです・・・。


● 今日の決意
ひさにゃが頑張ってご本をひらいています。

「えとね、えとね・・・。人間になるためにいっぱいいっぱい、超・勉強しないとダメらしいのニャ〜」
「どんな勉強だ?」
「千本桜のこととか〜、ふくらはぎのこととか〜。まだまだわからないことがあるから、もっと勉強しなきゃいけないのニャ! だから、びゃくやにも手伝ってほしいのニャ」
「あ・・・ああ。勉強を手伝うのは構わんが・・・」
「わーい!わーい! びゃくやはひさにゃの先生なんだニャ! がんばらなくっちゃニャ! さらばニャニャ」
「・・・(千本桜はともかく・・・何故ふくらはぎ・・・)」

ひさにゃのお勉強の傾向に首をかしげるびゃくやなのでした・・・。
(※びゃくやはひさにゃの先生! という所に萌えを感じた私・・・)


● 今日のふくらはぎ
「あ、ねぇねぇ・・・。おフロに入ったらふくらはぎは入念に洗わないとニャv」
「まあ、そうなのかもしれないが・・・」
「でもあんまりこすりすぎるとダメなのニャ〜。痛くなっちゃうのニャ〜。バイバイニャ〜」
「・・・・・・?(だから、何故ふくらはぎなのだ・・・?)」

ひさにゃのふくらはぎへのこだわり様がまったく理解できないびゃくやなのでした・・・。
しかしこれは、ひさにゃのふくらはぎ好き(?)っぷりの序章に過ぎないのでした・・・。
(※身体の一部分を教えて? と言われてふくらはぎを教えた覚えはありますがまさかここまで気に入るとは・・・)


● 今日もふくらはぎ
「あのね、あのね・・・。もしもびゃくやがふくらはぎをケガしたら、ひさにゃが手当てしてあげるのニャ! イブニングドレスを〜、ビリってやぶいて〜、包帯代わりにするの! 」
「・・・・・・(イブニングドレス・・・?)あ、ああ、その時は頼む、ひさにゃ」
「そのあとで・・・ふくらはぎ呼吸と・・・ふくらはぎマッサージをすれば・・・完璧ニャ!」
「・・・・・・(マッサージはともかく・・・ふくらはぎ呼吸とは何だ・・・?)」

今日もふくらはぎについて延々と熱弁をふるうひさにゃなのでした・・・。
(※何故かふくらはぎに関することばっかり話してくれます、うちのひさにゃさん・・・。フェチ?)


● 今日のふくらはぎ負傷
ひさにゃが辛そうな顔をして足をさすっています。どうしたんでしょうか?
「どうした、ひさにゃ。筋肉痛か?」
「あのね、あのね・・・みなづきの角にふくらはぎをぶつけたニャ〜。声がでなくなるぐらい痛かったニャ〜」
「何!? 卯ノ花隊長のみなづきに!? ・・・ど・・・どれどれ、私が撫でてやろう」(※なでるかどうかの選択肢が出ました・笑)
(なでなで・・・)
「あ・・・まだ少し赤くはれてるけど、大分よくなったニャ〜! ありがとニャ!」
「いや・・・ゴホン、よくなったのなら何よりだ・・・」

なぜかびゃくやの顔まで赤くなってしまったのでした・・・。
(※みなづきの角・・・実はありそうで怖い・笑)


● 今日の松本さん
ひさにゃが将来の夢について語っています。
「あのね、あのね・・・。ひさにゃ、人間になったらエステのプロになりたいの!」
「・・・えすて? それはどういう職業だ?」
「テレビに出たり、松本さんと対決したりするニャ! ひさにゃ、松本さんに勝てるかニャ?」
「えすてというものはそういうものなのか・・・(※ちがいます)。大丈夫だ、ひさにゃならきっと松本にも勝てる」
「えっへん! わー、どうしよ〜! サインの練習とかしておかないと〜!」
「頑張れよ、ひさにゃ・・・」

夢は大きく持つひさにゃなのでした・・・。
(※エステティシャン対決・・・!)


● 今日の夜一さん
ひさにゃが何もないはずの空間をじっと見ています。
「じ〜・・・・・・・・・」
「・・・どうした?」
夜一さんが・・・
「夜一が!? 待てひさにゃ、奴は現世に逃げてこんな所にはいない筈だ!」
「・・・あ、何でもないニャ(フイッ) 」
「待て、目をそらさないでくれ、ひさにゃ!! 一体何を見たんだ!?(汗)」
「何も見えなかったよ〜さらばニャニャ !」
「・・・(嘘だ、絶対に何か見ている・・・!)」

びゃくやにちょっと怖い思いをさせるひさにゃなのでした・・・。
(※実際のネコでも何もない空間見てることありますよね・笑)


● 今日の夜一さんその2
「あのね、あのね・・・。今、11月だよね?」(※プレイ中は11月でした)
「そうだが」
「11月も始まったばかりだけど〜、草むらから夜一さんの声が聞こえてくると、秋だなって感じがするニャ〜」
「そ、そうか・・・?」
「夜になったら耳をすませてニャ? チンチロリン〜♪ って夜一さんの声が聞こえてくるニャv
「・・・(だから何故ひさにゃにだけ夜一の気配が分かるのだ・・・!?)」

びゃくやにさらに怖い思いをさせるひさにゃなのでした・・・。
(※夜一さん、草むらで一体なにを・・・)


● 今日の浮竹さん
「あのね、あのね・・・浮竹さんはね・・・」
「浮竹は?」
「赤くてヒラヒラする死覇装を見るとね・・・」
「赤くてヒラヒラ・・・?」
「赤くてヒラヒラする死覇装を見ると、コーフンしちゃって大変なのニャ!!
「・・・そ、そうか・・・(浮竹にそんな趣味があったとは・・・。しかし何故ひさにゃがそんな事を知っているのだ・・・)」

隊長さん達のプライベート(?)を何故か知っているひさにゃなのでした・・・。
(※それはもしや死覇装ではなく・・・)


● 今日の浮竹さんその2
「あのね、あのね・・・浮竹さんてエッチな人?
!?
「ね、エッチな人?」
「(・・・赤くてヒラヒラする死覇装を見てコーフンするならばそうなのであろう・・・)・・・ああ、エッチな人だ
「ふんふん・・・浮竹さんはエッチさん・・・。浮竹さんの目はエッチの印だニャv
「そうだ。浮竹はエッチだ。だから決して奴に近づいてはならぬぞ、ひさにゃ。分かったな?」
「は〜い! 分かったニャ! ひさにゃ、エッチな浮竹さんには近づかないニャ!」

一応予防線を張っておくびゃくやなのでした・・・。
(※部下の命を助けに躍起になっているあの目もひさにゃにかかればエッチの印・・・!)


● その頃の浮竹さん
「ふぇっくしょい!」
「あらあら、浮竹隊長、風邪が悪化しましたか?」
「あ、ああ。そうみたいだ、卯ノ花」
「おかしな所に出入りでもしていた所為ですか? 大変ですね、エッチな人は
「は!? ま、待て卯ノ花! 何で俺がエッチなんだ!?」
「朽木副隊長のひさにゃさんが言ってましたよ、『 浮竹さんはエッチかニャ? 』って」
ち、違う違う違う!! 誤解だ誤解!
「あら、そんなにムキになって否定なさらなくても良いのですよ?(薄笑)」
「だから違うんだって! 卯ノ花、そんな目で俺を見ないでくれー!!(泣)」

自分の誤解がとんでもないことを引き起こしつつあるのを、全く知らないひさにゃなのでした・・・。
(※浮竹さんと卯ノ花さんのはフィクションです。ゲーム内とは関係ない・笑)


● 今日のロボ
ひさにゃがおびえているようです。どうしたんでしょうか?
「どうした、ひさにゃ。怖いことでもあったのか?」
「えとね、えとね・・・おしいれのすきまがね・・・」
「押し入れの隙間が?」
「おしいれのすきまはそのままにしていると大変ニャ!」
「な・・・何があった?」
「あのすきまはマユリの国の入り口ニャ! いつのまにか、じーっとマユリがこっちを見ているニャ!
「・・・それは怖いな・・・!(汗 」

マユリの影におびえるひさにゃなのでした・・・。
(※二人の生活に混ぜてほしいんだろうか、マユリ様・・・)


● 今日の毛
「あのね、毛が短いネコと、長いネコがいるんだよ〜」
「まあ、いるな。短毛種とか長毛種とか」
「人間にも、腹筋の毛が長い人と、短い人がいるんだよ〜!」
「・・・人間にも!? しかも腹筋がか!?
「そうニャ! 人間もネコも同じだニャ!」
「なるほど・・・言われてみれば、そうかも知れぬ・・・。今度、浮竹・京楽と温泉に入る機会があったら、しかと真偽を見届けてみるとしよう」(←すなお)
「よろしくお願いニャ、びゃくや!」

・・・ひさにゃの一言でちょっと嫌なマンウォッチング癖がつきそうなびゃくやなのでした・・・。
(※腹筋の毛なんて単語、教えた覚えないんだけどなぁ・・・?;)


● 今日の愛の確認
「好きってキモチがホントに恋なのか調べる方法、ひさにゃ、わかったニャ!」
「・・・ホントの恋?」
「好きな人に肩たたきする自分を想像するニャ! 想像できたらそれはホントの恋v 想像できなかったら・・・それは恋じゃないニャ!」
「・・・・・・・・・・・・」

妙にリアルな事を言ってくれるひさにゃなのでした・・・。
(※微妙に真理を突いているようなそうでないような)


● 今日の爆弾発言
なんだかひさにゃがモジモジしています。
どうしたんでしょうね? 白哉は声をかけてみました。すると・・・
「あのね、あのね・・・。夜、電気を消して真っ暗な中で寝るのってコワイよね?」
「別に怖くないが」
「でもでも、ギャンブラーのオバケ(←?)とか出てきそうで、ひさにゃ、コワイニャ・・・。今夜、びゃくやといっしょに寝てもいいかニャ・・・?
ブフォアッ(←管理人が実際に吹いた音)
「・・・・・・・・・ッ!?」(←驚愕)
さて。ここで白哉に与えられた選択肢はふたつ。

   いいよ
   甘えるな!

「・・・・・・・・・・・・・・・(悩み中)」
「だめかニャ・・・? ひさにゃ、びゃくやといっしょに寝たい・・・(うるっ)」(←ギャンブラーのオバケが怖いから・笑)

  →いいよ(ピッ)(0.002秒)
   甘えるな!

分かった仕方が無い私がひさにゃと寝てやろう」(どきどき)
「よかった〜! これでギャンブラーがでても安心ニャ〜!!」

今日も白哉の萌えポインツを無意識に突きまくるひさにゃなのでした・・・。
(※ホントにゲーム上でこういうこと言うんだよ! おそろしい子・・・)


● 今日も爆弾発言
「あのね、あのね・・・なんか今夜は・・・びゃくやと一緒に寝たい気分ニャv」
!! い・・・いい、ぞ・・・?」
「わーい!わーい! いっしょ! いっしょ〜! えへへv びゃくやのホクロにスリスリして寝るのニャv
「・・・ひさにゃ」
「あい?」
「私にホクロは無いのだが」(←ばかしょうじき)
!?(ガ〜ン) そ、そんな〜!! じゃ、ひさにゃ、びゃくやのドコにスリスリして寝ればいいニャ?」
「・・・いや・・・どこと言われても・・・(汗)」
「・・・わかったにゃ! じゃあ、びゃくやのふくらはぎにスリスリするニャ!」
「いや待て! それはちょっと考え直せひさにゃ!(大汗)」

今日もひさにゃに翻弄されまくるびゃくやなのでした・・・。
(※実際のネコで寝床で寝ぼけてスリスリしてくるの、いません?・笑)


● 今日のバカップル
二人がお話ししています。・・・というか、ひさにゃが一方的に白哉に話しかけています。
今日のひさにゃはずいぶんと聞きたがり屋さんですね? どうかしたのでしょうか。
「あのね、あのね・・・。さんりんしゃ、好き?」
「いや、別に好きでも嫌いでもない。ふつうだ」
「じゃあね、あのね・・・チョコパフェ、好き?」
「・・・あまり好きではないな。辛いものなら好きだ」
「そっか〜。なるほど〜」
「ひさにゃ、どうかしたのか。先程から私に関する質問ばかりしているようだが」
「・・・あのね、ひさにゃね、びゃくやにキラわれたくないから、もっとびゃくやのこと知りたいと思ったの・・・v
・・・ッ!?」(←赤面)

今日も無意識のうちに白哉から一本とったひさにゃなのでした・・・。
(※だからホントにこういうこと言うんですってば! やっぱり天然だ・・・)


● 今日のイチャコラ
先日、ひさにゃが「 ラブラブな二人がすることを教えて? 」と聞いてきたので、びゃくやは(考えあぐねた末に)「 ・・・イチャコラだな 」と答えたのですが・・・。
「ねぇねぇ、健康のためにね〜、毎日のイチャコラが大事なんだって!」
・・・毎日の!?
朝のイチャコラがいいかニャ〜、それとも夜のイチャコラがいいのかニャ〜」
「そ・・・それはまあ・・・夜、だろう、な・・・」
「そっか〜寝る前にイチャコラすれば、ぐっすり眠れそうだもんニャ〜」
「・・・」(←いろいろ考え込んでいる)

・・・今日も天然でびゃくやを追い詰めるひさにゃなのでした・・・。
(※あんまりにもピッタリの会話ってのもどうなんだ!・笑)


● 今日のニキビ
「あのね、背中にできたニキビはね〜」
「背中に?」
「背中にできたニキビは・・・思われニキビなのニャ! きっとどこかで浦原さんがホレてるニャv」
「う、浦原さ、ん・・・!?(何故だ!?)」
「あ、そうそう! ひさにゃもびゃくやにホレてるから〜、そのうち背中にニキビができちゃうねv
「そ、そうか・・・道理で先日から背中が痛いと・・・」
「あ〜痛かった? ひさにゃのせいニャ。ゴメンね・・・?」(←首をかしげつつ)
「いや、構わん・・・」(←無表情でカワイイなあコンチクショウとか思っている)

今日もラブラブ街道まっしぐらな二人なのでした・・・。
(※それにしてもなぜ浦原が!)


● 今日の約束
今日もひさにゃは元気にびゃくやとお話しています。
「困ったニャ〜。あのね、きっと浦原さんはびゃくやのコト、好きなんだと思うの・・・
ブフォワッ(←茶吹いた)・・・な、何だ、と・・・?」
「だって浦原さん、この前、顔を赤らめてびゃくやの盛りをじーっと見ていたの。ニャむぅ・・・。恋のライバル出現だニャ! ひさにゃ、がんばるニャ!」
その頑張りの方向性は正しいが根本的にお前は重大な勘違いをしている、ひさにゃ・・・」
びゃくやが頑張って誤解を解こうとしていたその時、

 ピンポーン♪

「ニャ?」
「ん? 客か?」
「ひさにゃ、ちょっと見てくるニャ〜」
そう言ってひさにゃは玄関へと駆け出していきました。
数分後・・・
ひさにゃはなんだか複雑な顔で部屋に戻ってきました。
「どうした、ひさにゃ? 客は誰だったのだ?」
「あのね、クロネコさんが来てくれたの。でね、年に一度、ネコの集会があるんだって」
「ほう、ネコの集会・・・」
「旭山動物園でやるんだって 」
「ああ、旭山動物園か・・・(なぜ北海道・・・)」
「でね、11月21日にやるんだって 」
「なるほど、11月21日・・・って、明日か!?
「そうなの。それでね・・・前にニンゲンになったネコがいるらしいんだけど、そのヒトを知っているコが来るんだって!! ねえ、びゃくや、そのネコにニンゲンになる方法を聞いたら、ひさにゃもニンゲンになれるかも知れないニャ! これはチャンスだニャ!」
「ひさにゃが・・・人間に・・・? あ、ああ・・・そうか、そうだな、人間になるのはひさにゃの夢だった、な・・・」
「出発は明日にすればいいから、それまでたくさんお話しようね? びゃくや!」
「・・・そうだな」
「ニンゲンになったら何をしようかニャ〜♪ 楽しみだニャ〜♪」
「・・・」
ウキウキと人間になる時の事を話すひさにゃですが、びゃくやの顔は晴れません・・・。
そう。ひさにゃがびゃくやといっしょにいるのは人間になる勉強のため。ひさにゃが人間になってしまったら、もう、二人は・・・。
「マユリみたいな顔になっちゃうのはイヤだニャ〜。・・・ん?」
「・・・」
「・・・びゃくや?」
「お、う、いや、何でもない。どうした?」
「・・・あのね。もしね、ひさにゃがニンゲンになったらね、今のひさにゃと全然違う見た目になっちゃって、びゃくやは気づかないかも知れないニャ・・・ 」
「い、いや! 大丈夫だ、ひさにゃ。私はちゃんと・・・」
「ううん。気づかないかも知れない。だから、合言葉を決めておこうニャ? どれだけひさにゃが変わっちゃっても、びゃくやとまたこうやってお話ができるように。そのための合言葉。ね?」
「・・・ひさにゃ・・・」
「だから・・・もしひさにゃが人間になってびゃくやに会えたら、『 夏目 』って聞くから、その時はちゃんと『 雅子 』って答えてニャ?」
「あ、ああ・・・。約束だ」
「うん、約束ニャ!」

こうして、二人は運命の11月21日を迎えようとしているのでした・・・。
さあ、ひさにゃは人間になる方法を知って、びゃくやのもとを去ってしまうのでしょうか?
眠れない夜を過ごすびゃくやと管理人なのでした・・・。
(※ホントに合言葉はアレを指定されてしまいました・笑。さて、明日はどうなっちゃうんだろう・・・)


● 今日のお別れ
翌朝。
びゃくやが目覚めると、ひさにゃはもう起きていて、出発する準備もすっかり整っていました。
(※今朝5時に起きて早速PSPの電源入れたんですが・・・すでに出発する気まんまんでした。どんだけ早起きしたのよ、ひさにゃ・・・)
「びゃくや、もう、行かなきゃいけない時間ニャ」
「・・・ああ」
「もしかしたら、ニンゲンになる方法を聞いて、ひさにゃはすぐにニンゲンになっちゃうかもしれないニャv」
「・・・ああ。良かったな、ひさにゃ・・・」
「・・・あれ?」
「どうした?」
「あれあれ? ニンゲンになりたかったハズなのに・・・さみしいニャ・・・どうしてニャ・・・?」
「・・・ひさにゃ・・・」
困ってしくしく泣き始めたひさにゃを、びゃくやはやさしくなでなでしてあげました。
「ニャv ありがとニャv ・・・あ、もう時間だから、行かなきゃ」
「ああ・・・元気で行って来るんだぞ、ひさにゃ」
「うん! それじゃ、さらばニャニャ!」

こうして、ひさにゃはニンゲンになるためにネコの集会に旅立っていきました。
残されたびゃくやは、小さくなっていく白い背中を見ながら、思いました。
もう、あの白ネコのひさにゃは、これっきり自分のもとには戻ってこないのかもしれないと・・・。
そして、このアパートでの自分との生活も忘れて、人間として新しい道を歩んでいくのかもしれないと・・・。
ひさにゃが幸せならば、それでいい。ただ、自分は絶対に彼女のことは忘れない。ずっと、いつまでも。
心に空いてしまった穴を抱えながら、びゃくやはそう決心したのでした。

そして、
幾日がたっても、
白ネコのひさにゃは、永遠にこのアパートに戻ってはきませんでした・・・。

 ● おしまい? ●



(※・・・これにてプレイ日記終了、・・・なんですが! この終わり方はあんまりだ! という訳で、管理人の脳内補完〜。↓以下、白緋的『真のエンディング』を捏造してみました↓)

● 今日の・・・
ひさにゃがいなくなってから、数年の時が経ちました。
びゃくやは、今日も死神さんとして働いています。
白いネコさんを見かけると、どきりとしながら顔をよく見てみます。
そのあとは決まって、がっかりと肩を落として、どこか寂しそうな顔をするのでした・・・。

ときどき、びゃくやはひさにゃがいたアパートにやってきます。
(※借りたまんまにしているという事で。ほら、白哉さんお金持ちだから!)
今日も、仕事が終わった夕方に寄ってみました。
だれもいない部屋は、やっぱり今日も冷えたままでした。
「・・・」
ひさにゃがよく見ていたテレビも、使われずに何年もこのままです。
よく腕立て伏せをしていた畳も、すっかり色あせてしまいました。
「ひさにゃ・・・」
びゃくやの呟きは、静かに消えていきます。
いつもどんなに小さな声で呼んでも『 はーい! 』とお返事してくれたあの白ネコは、もういないのです。

ためいきを一つついて、びゃくやがもう帰ろうかと思ったそのとき。

 ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴りました。
「・・・?」
新聞の勧誘か何かでしょうか?
びゃくやがドアをあけてみると、そこには・・・

ひとりの綺麗な女のひとが、立っていました。

女のひとはびゃくやを見て、綺麗なおめめを丸くすると、
「・・・『 夏目 』」
と、言いました。
びゃくやも女のひとを見て、おめめを丸くすると、
「・・・ま・・・『 雅子 』」
と、言いました。

それを聞いて女のひとは、にっこりと笑いました。
あの白ネコに良く似た笑顔でした。
「ただいま。びゃくや・・・いえ・・・白哉さま」
「・・・おかえり。ひさ・・・緋真」

とても珍しいことに、びゃくやは笑いました。
他の人には笑った顔に見えないかもしれないけれど、女のひとには、ちゃんとそれが笑顔だってわかったんですよ?

ふたりは手をつなぎました。何も言わず、手をつなぎました。
女のひとはちょっと泣きました。
びゃくやはなでなでしてあげました。
いつか彼女にそうしてあげたように、また、なでなでしてあげました。

そして。
ふたりはずっとずっと、いつまでもいっしょに暮らしたそうです。
いつまでもいっしょに、幸せに幸せに暮らしたそうです。


 ● おしまい ●


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