※ちょっとアレというかアホな話です。白緋にアホ話は許せん! という方は引き返してやって下さい。



『 本当は恐い家庭の緋真 』
  − not a sweet-cherry-pie any more −



とある夕方のこと。
朽木家当主の嫁・朽木緋真は、疲れた体を引きずって屋敷に帰ってきた。
今日も今日とて、自分が過去に捨ててしまった妹を流魂街で探し回っていたのだ。

「ただいま戻りました・・・」

   ガ ラ ラ ラ ッ

肉体的な疲労と罪悪感からくる精神的な疲弊に肩を落とし、屋敷の戸を開けると・・・

「遅かったな緋真。待ち侘びたぞ」

「申し訳ありません白哉様、遅くなってしまいま・・・って、ええええっ!?」(ガタッ)

玄関には彼女の夫にして六番隊副隊長の朽木白哉が仁王立ちで立っていた。

・・・ 割 烹 着 姿 で 。(※襟元にワンポイントでフリルがついてるタイプ)

「びゃ・・・びゃく、や、・・・様・・・?」(驚愕)

「なぜ半疑問形なのだ。見れば分かるだろう、私だ」

「はい、貴方は間違いなく私の夫の白哉様・・・じゃなくて!!(汗)
 私がお聞きしたいのは、その割烹着はどうされたのかという事です!!」

「これか? 厨房の者に借りてきたのだ」

「ああなるほど、そう言われてみると確かに見覚えが・・・だからそうじゃなくって!!(汗)(←緋真さん意外にノリツッコミの素養アリ)
 どうして白哉様が割烹着をお召しになっていらっしゃるんですか!?」

「どうしてと問われても・・・コレは新婚夫婦の通過儀礼なのだろう?」

「・・・ は い ?

「実は今日、京楽隊長と浮竹隊長に呼び止められてな・・・」


  ● 白哉の回想・瀞霊廷内廊下 ●


(病弱隊長の声)「くっちっき、びゃっくやく〜ん♪」
(ヒゲ隊長の声)「あっそびっましょ〜☆」

「・・・・・・・・・・・・(スタスタスタスタスタスタ)」(←ガン無視)

「ああっ、ちょっとちょっと、それはつれないんじゃあないのかなぁ〜。折角ボク達隊長が二人で呼び止めているのに〜」

「そうだぞ白哉。副隊長たるものこんな時、『 は・あ・い・☆ 』 とノリ良く返答する位の器量が必要だぞ」

「京楽隊長、浮竹隊長・・・。(フゥ)何用ですか」

「いかにも苦虫噛み潰したような顔すんなよ・・・。いやな、白哉、お前最近結婚したばかりだろ?」

「そんな新婚さんなキミに、僕ら先輩からちょっとアドバイス☆と思ってこうして浮竹と待ち構えていた訳さ」

「あどばいす・・・。お二人とも独り者ではないですか。何をあどばいすして下さるというのです?」(←勝ち犬の余裕?)

「サックリ痛いとこ突くよねキミも・・・。まあいいや、ちょっと聞きたいんだけどさ、ちゃんと奥さんと 『 新婚夫婦のお約束 』、やってる?」

「・・・『 新婚夫婦のお約束 』・・・?」

「アレだよアレ! 伴侶が家に帰ってきたら、フリフリの割烹着で 『 ご飯? お風呂? それとも・・・私? 』 って聞く奴だよ! 何だよ、やってないのか?」

「いけないなぁ〜。ちゃんとやっておかないと、折角の新婚生活にもうるおいが無くなるってモンだよ? ボクも最近うちの隊に入ってきたカワイイ眼鏡っ娘と、いつかやってみたいと思っていてね・・・」

「(ピクッ)何と、うるおいが・・・!?」(←京楽の最後のボヤきは無視)

「そうそう。新婚だからって油断してて、関係が冷えても知らないぞ、白哉。常に二人の間をホットにする努力をしなくちゃなぁ・・・。そのための通過儀礼ともいえるな、アレは」

「そ、そうか・・・。京楽隊長、浮竹隊長。大変為になる話を聞きました。今から早速帰って実行してみるとします」

「「 おう、その意気だ! 朽木家の名誉にかけて頑張れ!! 」」

「はい。それでは私は急ぐので失礼します。では!」(瞬歩)

「達者でな〜!(・・・なあ京楽、夫の側が思い立ってやってみるっていっても、上手くいくモンなのか・・・?)」
「結果は報告してね〜!(そうだよねぇ、妻の側がやる気にならないと、どうしようも無いモンだよねぇ〜・・・?)」


  ● 回想終了・朽木家玄関 ●


「・・・という訳で、実行してみたのだ。・・・ん、どうした緋真」

「・・・・・・(グッタリ)あ、あの白哉様、それって旦那様が出迎えるものではなくて・・・えーと・・・何て言ったらいいかしら・・・(汗)」

「(きいてない)む、顔色が悪いな。早く上がって休んだ方がいい。・・・さて、緋真。早速だが。
 『 飯か? 風呂か? それとも・・・ 私 か ? (ポッ・・・) 』」

 ・・・ ・・・ ッ ・・・ ・・・ ! ? 」(←さぶいぼ)

「返答なし、という事は答えは決まりだな」(ガシッ)(ひょいっ)(←かつぎ上げた)

「びゃ、白哉様っ! い、一体何を!?(いやな予感)」

「何、照れることはない。どうせ緋真が選ぶ答えなどとうに決まっているのだろう?」

「まっ・・・まさか・・・っ!? いえ白哉様、そうじゃなくって、コレはそもそも・・・っ!」

「(スタスタスタスタ)私が欲しいなら欲しいと最初からそう言えば良いのに・・・。まあいい、素直ではない緋真もたまには乙なものだ。いつもと違う伴侶を見られる・・・これも新婚生活のうるおい・・・(ポッ・・・)。うむ、あの二人の言ったことは間違いでは無かったな。さ、に参るぞ、緋真。
存 分 に 私 を く れ て や ろ う (スタスタスタスタ)」

「いっ・・・嫌あああぁぁぁ! いくら夫でもこんな白哉様は嫌ああぁ・・・・・・っ!!


・・・ げ し っ ・・・ ・・・(←屋敷じゅうに響く鈍い音)



  ● 翌日・瀞霊廷内廊下 ●


「京楽隊長、浮竹隊長。こちらでしたか」

「やあ白哉君、昨日の戦果はどうだったの? ・・・って・・・」

「どうしたんだ、その後頭部のデカいたんこぶ!?

「これですか。いえ実は昨日、例のアレを妻に実行し、かくかくしかじか・・・で、寝室に向かう途中、肘鉄を一発食らったのです

「「お前・・・やっぱり勘違いしてたな・・・(汗)?」」

「ええ。その後緋真に一晩にわたって説教をされて目が覚めました。しかし・・・アレはアレで良き経験でした」

「「 ・・・ は い ? 」」

「あの時の緋真のヒジ・・・こう・・・脇をしめて抉り込むような一閃・・・。うむ、あのような生き生きとした緋真は初めて目にした・・・」

「・・・おーい白哉くーん、かえっておいでー・・・」
「(ぼしょぼしょ)京楽、ダメだこりゃ。聞いてないぞこいつ・・・」

「お陰で妻の新たな一面を見ることができました・・・お礼申し上げます」

「は、はあ・・・(汗)」
「・・・ま、お前がそう言うんなら・・・(汗)」

「先程、コブの手当の際に卯ノ花隊長からも新たなあどばいすを頂いたので、またいずれ試してみようかと」

「「 ま た ! ? 」」

「何でも、『 相手の誕生日に自分を包装してぷれぜんと 』 だそうで。緋真の誕生日はまだ先ですが、その日が今から楽しみです」

「「・・・・・・それって・・・・・・(汗)」」(←何もいえない)

「それでは私はこれで。ふ・・・次はどんな新たなお前を私に見せてくれるだろうか、緋真よ・・・(ポッ・・・)」



・・・こうして、新婚の旦那は普段は見せない僅かな微笑みと共に去っていった・・・。

呆然とする二人の単身者を残して・・・。

「・・・なあ、浮竹ぇ」
「・・・おう、京楽・・・」

「これはこれで良かった・・・の、か・・・?」

「まあ・・・当人達がよければそれで・・・いいんじゃないか・・・?」(←イヤ緋真さんは良くないだろう浮竹隊長)

「・・・にしても、烈ちゃん絶対、わざとけしかけてるよね・・・」

「おう・・・。卯ノ花の奴、年下の白哉が先に結婚したの、心中穏やかじゃあ無かったらしいからな・・・」(←負け犬根性・・・?)

「・・・とりあえず・・・」

「・・・ああ・・・」

「「 あいつの嫁さんの誕生日に血の雨が降らないことを祈っておくか・・・ 」」(合掌)(チーン)


こうして、いつもの通り瀞霊廷の平和(・・・?)な日々は過ぎていくのであった・・・。



   Fin.


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