※ちょっとアレというかアホな話です。白緋にアホ話は許せん! という方は引き返してやって下さい。
※ついでに浮竹・京楽がアホっぽいので、ミドルコンビは格好良くなきゃ! という方も引き返してやって下さい。
『 続・本当は恐い家庭の緋真 』
− Darling, you had it comin' ! −
● 朽木家邸宅・玄関 ●
「ただいま戻りました・・・」
今日も今日とて朽木家の若奥様・緋真は、がっくりと肩を落として屋敷に帰ってきた・・・。
妹を探して一日中流魂街を彷徨い、残念ながら今回も成果はよくなかったらしい。
ガ ラ ラ ラ ッ
玄関の戸を開けると、土間にはすでに白哉の草履が揃えられている。
(また今日も旦那様よりわたしの方が遅くなってしまったわ・・・白哉さまは構わないと言って下さるけれど、やっぱり申し訳ないなあ・・・)
などと思いながら、緋真がいそいそと奥に急ぐと、
「・・・・・・・・・なにかしら、これ・・・?」
廊下に見慣れないつづらが置かれていた。
しかもやたらでかい。
大人ひとり軽々と入りそうなビッグサイズである。
朽木家では荷物などはすぐに女中さん達が片付けてくれるので、いつもスッキリと整頓されている。そんな中、
ででん
と置かれたつづらは
いかにも怪しかった。
「・・・なんだか・・・イヤな予感が・・・(汗)」
いやだなあ、と思いつつ、ちょっとした好奇心も手伝って緋真はおそるおそるフタに手をかけた・・・
・・・ パ カ ッ ・・・
( ← 開 )
そこには、四大貴族朽木家二十八代目当主にして緋真の夫・朽木白哉が・・・
何故か頭にリボンを巻いて
、ワクワク♪とした目で座っていた。
・・・ パ タ ン 。
( → 閉 )
「
な ぜ 閉 め る の だ 、 緋 真 !
(ガバアッ)」
「
キ ャ ー ー ー ッ ッ (叫) ! ! ? ?
」
つづらから飛び出した夫(オプション:ピンクのリボン)のイキオイについ緋真は腰を抜かし倒れこんだ。(←むりもない)
「びゃ・・・びゃっ、白哉さまーーっ!?」
「折角お前を待ちかねていたというのに、何故お前は見なかった振りをしたのだ、緋真よ・・・」(←ちょっとショック)
「だだだだって白哉さま! 帰宅して旦那様がリボンつけて箱詰めになってたら
誰だってとりあえずスルーを決め込みます!
どうされたのですかその格好は!?」(←特にリボンを指しつつ)
「む、これか? ・・・その前に、思い出すがいい、今日は何の日だ?」
「何の日って・・・え、ええと? あ、今日は・・・」
「・・・そう、ようやく思い出したか。本日はお前の誕生日だ。流魂街の出で誕生日がないというので、私と緋真が初めて出会った日を誕生日と決めたではないか」
「(ハッ)白哉さま・・・そうでした・・・ちゃんと憶えていて下さったのですね(キュン・・・)」
「忘れるはずがなかろう? 二人の記念日だ・・・(ギュッ・・・)」(←ちゃっかり妻の手を握りつつ)
「ありがとうございます・・・で、
そのリボンと私の誕生日の間に何の関係が?
」(←ツッコミは忘れないしっかり者の若奥様)
「これか? ふ・・・卯ノ花隊長に聞いたのだが、なんでも
『 相手の誕生日に自分を包装してぷれぜんと 』
すると喜ばれると聞いたのでな。それでこうして私を包装してみたのだ。なんでも現世のぷれぜんとは箱とこのような色鮮やかな布が不可欠らしい。・・・ん、どうした緋真?」
得意満面で『 ぷれぜんと 』の説明を聞いた奥様はというと・・・それはもう
見事に床に突っ伏していた。
「・・・・・・ッ・・・」
「どうした、感動してくれたか・・・?(どきどき)」
「
どこからツッコんだら良いかと呆れているんです(泣)!
」
「うむ? 私の準備にツッコむべき不慮などないぞ? “出迎えに際し『 勝負下着 』なるものを着用しておくとなお良し”と聞いたので、朽木家に代々伝わる『 銀白風花ふんどし 』を着用済みだ。これは貴族として負けることが許されぬ勝負の時に身につける
由緒正しきふんどし。
緋真よ・・・一遍の曇りなきこの準備のどこにツッコミどころが残されているのだ?」(←得意まんめん)
「
ツッコミどころだらけです!!
あああだからもう貴族の方っていうのはー(泣)!! いいですか白哉さま、ちょっとそこに座ってください!
正座で!
大体がですね、伴侶の誕生日に自分の身をプレゼントというその視点からしてそもそも・・・(くどくどくどくど)」
● 翌日・十三番隊隊長室雨乾堂前 ●
「おう、浮竹〜ぇ。お帰り〜」
「京楽。よう、何か用事か?」
診察を受けに四番隊に出向いていた浮竹は、自分の隊長室前でごろんと横になっていた京楽を見つけた。
「いやね、新しいDVDが手に入ったからちょっと持ってきてやったんだよ」
「おっ本当か! 新作!?」
「新作も新作。今回もレイチェルはスゴいよ〜(ウフフフフ)」
「ほう・・・そりゃあ楽しみだ・・・(ウフフフフ)(←何のDVDなのか)。・・・にしても、どうして廊下で寝てたんだ?」
「いやさ、不在だったからここで日向ぼっこさせて貰ってたってワケ」
「そうか悪いな。午前中からずっと検診でな。勝手に入って待っていてくれれば良かったのに」
「いやいや。サスガに勝手に人の隊長室に入ってちゃ色々まずいでしょ」
「まあ・・・な。待たせて悪かった。さ、入ってくれ」
ちゃらんぽらんしてる癖にミョ〜なところでこいつも几帳面だよな・・・と浮竹は感心して自分の隊長室の襖に手をかけた。
ガ ラ ッ
その室内(のすみっこ)には、何故か体育座りで鎮座している六番副隊長・朽木白哉の姿が。
「・・・遅かったな。待ちわびた」
「
白哉ー!!??
お前なんで人の隊主室に
勝手に入ってんだ!?
」
「いや・・・不在だったので待たせて貰っていた。うむ・・・丁度この部屋の
辛気臭い雰囲気が
今の私の心境とシンクロしてひどく居心地が良かった。ふ・・・引きこもる若者の心境というのはこの様なものであるのかも知れぬな。案外と肌に馴染む」
「
ほっとけ!!
辛気臭い部屋で悪かったなぁ(泣)!」
「ま・・・まあまあ落ち着けって浮竹。どうしたの白哉君、辛気臭いのが馴染むって・・・何かあったの?」
「実はお二人に相談にのって頂きたい事が。・・・いや、隊長副隊長という枠に則った堅苦しい話し方は止そう。ぶっちゃけて言う、
相談に乗れ
」
「「
や な こ っ た (汗)
」」(←即答)
「(がーん)(←ちょっとショック)・・・何故だ」
「だってどうせお前のことだから緋真ちゃんの事だろ? 俺も京楽も前回
(→※割烹着事件を参照)
で懲りたんだよ」
「そうそ。いくらボクらが色男だからって、しょせん独身貴族だからね〜。悪いけどお嫁さんとの悩み相談は受けられないよ。・・・結局キミの
ノロケ
にしか行き着かない気もするしね」
「ふむ、・・・一理ある。だがしかし私も困っているのだ。溺れる貴族は藁をも掴む、ということで是非話を聞いて貰いたい」
「「
な ら 人 を 藁 扱 い す ん な や (汗)
」」
「言葉のアヤというやつだ。気にするな」
「気にするっての(怒)。・・・とにかくな、悪いんだが俺らはそれなりに忙しいし・・・」
「・・・件のDVDとやらを見る為にか?(キラーン)」(←目ぇ光った)
「(ギクリ)でぃ、DVDっ?」
「な、何のことかなぁ〜? 僕らは決して勤務時間中にそんなもの見ない、よ・・・?」(←でも目は泳ぐ)
「ふ・・・失礼ながら兄らの先程の会話、こちらまでマル聞こえだった。何やら怪しいDVDを貸し借りしているようだが?」
「(ドキーン☆)だ・・・っ、だからどうしたっていうのかな? 別に後ろ暗いDVDだとは限らないわけで」
「(ギクーン☆)そ・・・っ、そうそう。仕事に関係あるのかもしれないし、京楽の言うとおり俺らはやましいことなんて」
「そうかも知れぬな・・・。だが、『 女性死神協会会員が選ぶ瀞霊廷・憧れのミドルNo1・2 』に選ばれた兄らが『 怪しい笑いをしながらDVDの貸し借りをしていた 』・・・と
四番隊総責任者殿
や
巷で評判の八番隊新人メガネっ娘
が知ったらどうなるのであろうな・・・? ふ・・・久方ぶりに
心躍る事態が拝めそうだ
」
「「き・・・っ、貴族の癖に
や る こ と え げ つ ね ぇ ー ! ! (泣)
わかった、わかりました! 相談に乗るからバラさないで下さい貴族様ー!!」」(←必死の敗者二人)
「そうやって最初から素直に相談に乗ればいいものを・・・」(←勝者の笑みで)
「(ちくしょう・・・いつの日か誰かこいつに片膝付かせてやってくれ・・・・怒)・・・で。その相談とやらは何なんだ?」
「・・・実は、かくかくしかじか・・・(以下、ミッション失敗の説明)・・・という訳で、昨日も
一晩中説教を
」
「「
ま た か
」」
「おかしい・・・卯ノ花隊長の提案通りに『 自分を包装してぷれぜんと 』したというのに・・・(悩)」
「まさか本当に実行するとはなあ・・・。お前もバカ正直というか何と言うか・・・(呆)
・・・ていうか朽木家ってじーさんやら曾じーさんのフンドシ代々受け継いでんのか・・・?
」
「
(ぼそぼそ)・・・気持ちはわかるがとりあえず今はそこツッコミどころと違うだろ浮竹。
・・・で、落ち込んでボクらに愚痴りに来たってワケ?」
「うむ? ただ愚痴りに来たわけではない。・・・日ごろ齢嵩をたてに人生の先輩ぶる兄達にぜひとも
緋真との中を深める友好な策を
立案してもらい実行に移そうと・・・・・・・・・
待て京楽、浮竹、ど こ へ 行 く ?
」
「(ギクッ)い・・・いや〜ぁ、ちょっとボクはトイレに・・・」
「(ギクギクゥッ)お、俺はだな、ほら、アレだ、トイレに
吐血に・・・
」
「・・・・・・・・・(怒)。(いつもの低い声で)『
今回もレイチェルはスゴいよ〜
』『
ほう・・・そりゃあ楽しみだ
』。
・・・兄らの台詞はこうであったかな?
」
「 「
すいませんごめんなさいもう逃げないからバラすのだけは勘弁してくださいお願いします
(汗) 」 」
「なら考えて貰おうか。結婚のマンネリを打破する刺激的、かつ私の
可愛い
可愛い
可愛い
緋真が喜びそうな案を」
「・・・って言われてもだなぁ、そんなのカンタンに女性が喜ぶ案を出せたら俺らだって自分で自分のふんどし洗う日々を過ごさんで済んでたワケで(泣)」
「・・・微妙にナマナマしく悲しい現実を思い出させるなよ、浮竹ぇ・・・。うーん・・・あ、『 女性が喜ぶ案 』? ならさ、プレゼントってどう?」
「ぷれぜんとならこうして私自身が試して
玉砕
したばかりなのだが」
「いやそういうイロモノなプレゼントじゃなくて(汗)。もっとフツ〜の、女の子が喜びそうなものだよ」
「お、それナイスだな! どうだ白哉、きれいな着物とか帯とか、緋真ちゃんも好きそうだろ?」
「いや・・・屋敷に迎えて以来、ことある毎にそれらを贈ろうとしたのだが、『 日ごろ身につける程度のもので充分です 』と言って最低限のものしか受け取ろうとしないのだ」
「ああ成程・・・流魂街出身の上、もともと慎ましいもんな、彼女・・・うーむ、ならどうしたらいいんだ?」
「・・・逆の発想をしたらどうかな。彼女が喜びそうなものをボクらが考えてもたかが知れてるから、『 緋真ちゃんが持っていてくれると白哉くんが喜ぶもの 』をあげるとか」
「京楽の言う事は一理あるな。緋真ちゃん、白哉の望みが自分の望み、みたいなところあるからな。白哉が喜ぶから、と言い張った方が受け取ってくれやすそうだ。・・・どうだ白哉、『 緋真ちゃんが持っていてくれるとお前が喜ぶもの 』、考え付くか?」
「・・・うむ・・・そうだな、緋真が私と揃いのものを身につけてくれたら良い、と思うのだが・・・(ポッ・・・)」(←想像してテレた)
「
それだ!
いいじゃないか、それ! 現世で流行っているらしいし・・・えーと・・・ペ・・・ペ・・・ヨン・・・何だっけか、京楽」
「
ペ ア ル ッ ク
。うん、いい考えだと思うよボクも。高価そうな着物じゃなくて気軽に白哉くんとオソロイなものなら、緋真ちゃんも喜んで身につけてくれると思うし」
「そうそう。いいアイデアじゃないか。そうだなぁ・・・想像してみろよ白哉。仕事で出かけた旦那を、ペアの片割れを見ては思いやる嫁さん・・・(妄想中)・・・
チクショウ、俺も結婚したくなってきた・・・(泣)
」
「(同じく妄想)それは良いな・・・!!」(←浮竹のボヤきは無視)
「よっし! 決まりだね。これで緋真ちゃんが喜んでくれて、夫婦仲が深まれば白哉くんは願ったり叶ったりだろう?」
「うむ。良い案を出して貰った。今から早速『 山科屋 』に寄って例のものを購入し、帰宅しようと思う。待っているがいい、緋真・・・!!(ポッ・・・)それでは急ぐので私は失礼する。ではな!」(瞬歩)
「「 おう、その意気だ! 頑張って緋真ちゃんを喜ばせろよ〜!! 」」
目に見えないほどの速さで愛妻のもとへ向かった白哉にエールを送りながら、浮竹・京楽の二人はほっと一息ついたのだった・・・。(←これでDVDの件チャラにしてもらえると思って)
「良かったねぇ、これで彼女が白哉くんと同じ髪飾りでもつけてくれれば、一件落着、っと」
「え? 京楽お前、あの竹筒のこと指してペアルックって言ってたのか?」
「うん、彼のトレードマークだし、女性がつけてもおかしくなさそうだし。・・・あれ、違った?」
「確かにアレでもいいんだろうが・・・。俺はてっきり、ペアの指輪か何か、アクセサリー的なモンを想像してた」
「アクセサリーね・・・。ま、それもアリか。・・・ん、白哉くん、さっき『 山科屋 』に発注しなきゃって言ってたよね。装飾品のお店かい?」
「いや・・・確か・・・
呉服屋
じゃなかったかな・・・」
「・・・」
「・・・」
「「
・・・・・・・・・何か・・・いやな予感、が・・・?(汗)
」」
● ふたたび朽木家邸宅・玄関 ●
ガ ラ ラ ラ ッ
「今戻ったぞ、緋真!」
「びゃ、白哉さまっ? 今日はお早いお帰りですね」
まだ日も高いというのに帰宅してきた夫の姿に、玄関で掃除をしていた緋真は目を円くした。
「どうされたんです、お仕事早く終わられたんですか?」
「ふ・・・仕事など、大事の前の小事に過ぎぬのだ」(←つまりサボった)
「(い・・・いいのかな?)そうなんですか、事情はわかりませんが、緋真は白哉さまが早く帰ってきてくださって嬉しゅうございます(にこっ)」
「(キュン・・・!)(←愛妻の笑顔にノックアウト)・・・喜んでもらえて何よりだ。だがな、今日はもっとお前を喜ばせるものがある」
「まあ、なんでしょう?(どきどき)」
「これを見るがいい・・・」
そう言って白哉が小脇に抱えていた箱を下ろし、パカッと空けるとそこには2枚の布状のものが・・・
「・・・・・・」
「・・・どうだ、驚いたか、緋真?」
「・・・ええ。驚きました」
「ならもっと驚いたなりの顔とリアクションをしたらどうだ。・・・もしや、驚愕の余り言葉も出ないか? さもあろう」
「・・・言葉? 言葉なら出ます。白哉さま、お聞きしますが
な ん で す か こ れ は ?
」
「見てわからなかったのか?
割 烹 着 だ
」(←それぞれ
『 B・K♥ 』『 H・K♥ 』
のししゅう付き)
「割烹着なのは見ればわかります(泣)! わたしが申し上げたいのは、何故白哉さまがわたし達夫婦のイニシャル付き割烹着を持って帰ってきたかってことです!(しかもセンスないデザインの!)」
「これはな・・・実は、かくかくしかじか・・・・・・で、ぺあるっく、なるものを着用しようかと思い購入してきたのだが・・・そうか・・・緋真は気に入らなかった、というのか・・・(しゅん・・・)」
「(ズキーン)(←しょせん夫の悲しむ顔に弱い)い、いえそんな、気に入らない訳ではないのです。ただちょっと・・・」
「ただちょっと?」
「いえ、
よりにもよって何で割烹着なのかなぁ(汗)
、って思って」
「何故割烹着なのか、だと? ・・・決まっているではないか、私が緋真の割烹着姿を見たかったからだ・・・。きっと良く似合うと思ってな」
「白哉さま・・・(キュン・・・)」
「緋真、お前が割烹着を纏って可憐な姿を見せてくれ、さらに私との愛が深まるというのなら、この朽木白哉、共に割烹着を纏うのも厭わぬ。どうか・・・着てみてはくれないか? 二人でぺあるっくなるものを実現させてみようではないか」
「・・・(この奇行に至ったのはわたし達二人のことを考えてのことだと
ツッコミどころ多いけどとりあえず
)わかりました、白哉さま。共に、致しましょう? そのぺあるっくというものを・・・」
「うむ、分かってくたか」
「ええ、緋真は白哉さまが喜んで下さるのなら(
多少は我慢して
)どんなものでも纏います。・・・で、白哉さまも、本当に同じものをお召しになりますの・・・?(汗)」
「
無論だ
(キッパリ)。そうでなくてはぺあるっくの意味が無い。自宅に居るときは勿論、出勤しているときもお前と同じものを着ることにより常に心の一体感を」
「
ち ょ っ と 待 っ て く だ さ い
」
「どうした?」
「今、出勤しているときも、とおっしゃいました?」
「うむ、言ったが」
「それはつまり、お仕事の際にもこの割烹着、お召しになるということですか?」
「うむ」
「・・・死覇装の上から?」
「腕の部分がゆとりを持った袖なので、死覇装の袂がスッポリ入るナイスデザインだと思うのだが」
「・・・で、それ着たままで虚さん退治もなさると?」
「・・・む、返り血が飛んでも死覇装が汚れず丁度よいかも知れぬな」(←ピーンときた)
「丁度よいかも知れぬな・・・
・・・じゃ、な い で す よ ! ! (怒)
」
「ど・・・どうした緋真、何を怒っている・・・?(汗)」
「・・・白哉さま。ちょっと座ってください」
「こ・・・ここ(玄関)でか?」
「
い い か ら 。
(BGM:
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
) は い 正 座 」
「・・・・・・・・・う、
うむ
・・・・・・・・・(汗)」(←気圧された四大貴族当主)
「宜しいですか、(くどくどくどくどくどくど)そもそも割烹着と言うのは厨房や家事の為に主に女性が着用するものであって殿方がぺあるっくだからといってお召しになるものではないのですよ大体白哉さまは護廷十三隊の副隊長を務める責任ある立場である上に貴族の当主であられるのですから幾ら実用的だからとってイニシャル入りの割烹着など纏って仕事をなさっては他の死神の方々に示しがつきませんそれに最初のぺあるっくの発想からして他にいろいろ候補に挙がる物品はあったでしょうに何故割烹着などわざわざ・・・(くどくどくどくどくどくど)」(←以下ほぼエンドレスで説教)
● さらに翌日・十三番隊隊長室雨乾堂 ●
「・・・それで、昨日は白哉くん・・・」
「・・・割烹着の意味と、副隊長の責任と、上級貴族の矜持を緋真ちゃんに
一晩中
説教されたってわけか・・・(汗)」
「それだけではない・・・女性心理の綾から果てはジェンダーにおける妻の地位向上の意義までそれはもうありとあらゆる・・・うむ、
我ながらしっかりとした良い嫁を貰ったものだ
(悦)」
「「
目の下にガッツリとクマを作って言う台詞かそれが
」」
「所詮、独り者の兄らには理解できぬのかも知れぬがな・・・(フッ)」(←勝ち誇った笑みで)
「うわ今凄えムカついた俺(怒)」
「ま、まあまあ・・・気持ちは分かるが落ち着け浮竹。兎にも角にもさ、白哉くんも緋真さんのお説教で目が覚めたんでしょ? もう気が済んだんなら別に奇をてらう必要なんてないんだし、ごくごくフツーの結婚生活をこれから続ければ・・・」
「・・・いや、そういう訳には行かぬな」
「「・・・ハイ?」」
「今回の一件で緋真に諭され、目が覚めた・・・そう、私は四大貴族の一、朽木家の当主。
このまま引き下がる訳にはいかぬ
」
「「
・・・ハイ?
(汗)」」
「そう、有効な『 妻と更にらぶらぶになる方法 』を見つけ出せぬまま、安穏と結婚生活を送ればいずれ堤防が決壊するかの如く夫婦の危機に直面するやも知れぬ。この朽木白哉、そのような醜態、貴族として到底許されぬ」
「・・・ちょっと待てよ、白哉、オイ・・・」
「そして何よりも、私自身が緋真とさらにらぶらぶになることを望んでいるのだ。自慢ではないが私は幼少時から望んだものは必ず手に入れてきたし、緋真を妻に迎えたこともその例外ではない。そう、ひいては『 妻と更にらぶらぶになる方法 』を見つけ出すことも私には不可能ではない筈だ・・・!(グッ)」(←にぎりこぶし)
「あ、あのさ、白哉く〜ん・・・? ・・・ちょっと、帰って来て〜・・・?」
「・・・おい京楽、俺何か嫌な予感がするんだが・・・」
「奇遇だな浮竹、ボクもだ・・・」
「しかしながら、私が一般的な世知に疎いのもまた事実。ここは一つ三人寄れば文殊の知恵という先人の金言に倣い・・・」
・・・ そ 〜 〜 〜 っ ・・・ ・・・ ・・・
力説を続ける白哉を尻目に、ミドルコンビが密かに部屋から逃げようとしたその時。
ガ シ イ ッ !
(←ミドルの肩に手が)
「!?(汗)」
「!!(汁)」
「・・・こうして後輩の悩みを聞かずに逃げ出そうとする不肖の隊長らであっても些か心もとないながらに頼り、少しでも良い考えをひねり出そうと私は思うのだ。
兄達なら私の考えを理解してくれような?
」(BGM:
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
)
「・・・い、いやあのな、白哉、俺らは・・・」
「・・・えっとね、やっぱボクらごときは力になれ・・・」
「(意図的に無視)さ・・・次なる案を出して貰おうか。出さねば、
例の件、地獄蝶で瀞霊廷じゅうに広めるのも私は厭わぬが?
」
「「
もうヤダー! こ い つ の 相 談 に 付 き 合 う の ヤ ダ ー ! ! (泣)
」」
こうして、いつもの通り瀞霊廷の平和(・・・?)な日々は、ミドル達の叫びと共に過ぎていくのであった・・・。
Fin.
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